”Reshade”という、ハニセレでも使える、便利なツールについてご紹介させて頂きます。


【 Reshade(リシェイド)とは? 】
 crosire(Patrick Mours)氏が開発した、様々なゲームの画面効果をリアルタイムで変更可能にする、無料のツールソフトの事です。
 ゲームのSS撮影においても、ペイントツールと同様の効果を簡単に得られ、作業の効率化が図れます。


 導入については、Core2Dev氏のインストールマニュアルに大変詳しく記載されていますので、そちらをご覧頂きますとスムーズに導入して頂けると思います。
pH板、雑談スレ12の84レス目)

(※インストール後、私の環境では” Shift+F2キー ”で起動しました)




【 起動の高速化 】 
 読む込むファイル数を減らし、起動時間を短縮します。
 以下、ハニセレ用にインストールした場合について、ご案内致します。

 ① illusion → HoneySelect → reshade-shaders → Shadersフォルダを開きます。

 ②普段は使用しないエフェクトと同名のファイル(拡張子” ~.fx ”)を、新しく作ったどこか別のフォルダ(例えば”Reshade退避”と名付けたフォルダ)へと移動。
(※こうしておくと再び必要になった際に復旧出来ます)
(※”ReShade.fxh”は移動させないようにして下さい
 
 ③その後ハニセレを起動すると、左上の表示の、
SS000352
数字の初期値が少なくなり、起動時間が短縮されています。

※起動させない場合
 「Reshadeのアンインストールはしないけど、今は起動させなくてもいい」という場合は、HoneySelectフォルダ内の、” opengl32.dll ”ファイルをどこか別の場所に退避させておきます。 再びReshadeを起動させる際は、同名ファイルをまた元のフォルダ内へと戻せばOKです。



 
【 エフェクトのご紹介 】
 全部で40以上あるエフェクトのうち、個人的に特に有用と思いました以下のものについて、ご紹介させて頂きます。

(※以下A~Z順)
 Ambient Light  Bloom Linear  Cartoon
 Color Matrix  Colourfulness  CRT  Curves 
 FilmicPass  Fine Sharp  HQ4X  Levels
Sepia  Tonemap  Vignette


( ※画像クリックで拡大します )



Ambient Light
0デフォルト
適用前の元画像

Ambientlight_cold
AL_Adaptiveをcoldに変更

Ambientlight_warm
AL_Adaptive = warm

Ambientlight_Allenz
AL_Lens = ON

直訳すると”環境光”、
つまり、直接光が物体や大気などに当たって散乱した、
間接的な光の事
です。
色温度の設定やレンズ汚れ効果など、
様々な設定があります



Bloom Linear
0デフォルト
元画像

Bloom
Bloom

Bloom_AnumFlare
AnamFlareをON

ハニセレ内でも使用できる効果で、
明るい部分を滲ませて、
物体から光が漏れているように見せます。

BloomThreshold = しきい値
BloomAmount = 量
BloomSaturation = 飽和
LensDirt = レンズの汚れ効果
AnamFlare = レンズフレア




Cartoon
690
power 10  edge 0.690

749
power 10  edge 0.749

輪郭の線を強調して表示させ、
アメリカのアニメ風にするエフェクト。
”Skin Tex Mod”のAnime設定と同様の効果ですね。



Color Matrix
ColorMatrix
 Blue強め

ColorMatrix_red
Red強め

数値の変更で 色合いも変更可能ですし、
印象付けたい場面や様々なシーンで活用できそうです。




Colourfulness
0デフォルト
適用前

4
0.4

no title
2.0

SS000409
-1.0

色の鮮やかさを調整します 。
彩度を濃くor薄くしたい時に。




CRT
SS000393

ブラウン管テレビで映したような効果です。




Curves
0デフォルト
元画像

SS000374
chroma(彩度重視)

SS000373
Luma(輝度重視)

SS000375
Both(輝度+彩度の両方)

Sカーブを用いた、
コントラスト(明暗比)の調整項目です。
数値を大きくする事で、明暗の差が広がり、
光と影のそれぞれが、よりはっきりとします。

modeコントラストの選択
Formula
Sカーブの選択
Contrast = コントラストの強さ

SS000386
Luma + sine + 1.00

リアル寄りで、強めの陰影が欲しい際の調整例です。
また、Choromaにする事で、上記とは逆の、
二次元寄りな描写にもする事も可能です。
(※ページ最下部に設定例が有ります)



FilmicPass
デフォ2
適用前

SS000388
適用後

映画のワンシーン風に見せる効果。
RGBやガンマ値等、多数の項目があります




Fine Sharp
デフォ2
適用前

fine
適用後

髪や眉、睫毛の一本一本がはっきりと描画され、
唇のシワや首周りの肌の質感も、
より鮮明になっています。
リアルさを求める場面で重宝しそうです。




HQ4X
デフォ2
元画像

SS000392
適用後

元絵の背景では分かり辛いですが、
輪郭をぼかし、なじませる効果です。





Levels
Levels2

白や黒を基にして明るさを調整するエフェクト。
上の画像は極端な調整例ですが、
他のエフェクト等で明るくなり過ぎた画像の
輝度を落とす際にも使用出来ます。




Sepia
SS000390

これはそのまま。 セピア色ですね



Tonemap
0default
適用前(+ビネット)


8
2

HDRの線形空間での計算結果をLDRで見られるように変換・・・らしいのですが、
つまりは広範囲のレンジの明るさを、
適切に調整して表示するもののようです。




Vignette
SS000376
適用後

SS000377
Type = TVstyle
 
ビネット、別名トンネルエフェクトです。
ハニセレのものと同様に、画像の隅を暗くし、
画像に締まりやムードを与えます。


ご紹介させて頂くのは以上です。
後はこれらのエフェクトのうちの複数をかけあわせ、
お好みの画面効果を作り上げていきます。



SS000423
元の画像

SS000421
イラスト風
(Colourfullness + FineSharp + Levels + Curves-Chroma)


SS000422
リアル風
(上記&Curves-Luma、コントラスト強め)

 上記以外にもDOFやLightDOFという、被写界深度の調整が可能な、有用そうなエフェクトがあるのですが、設定が非常に細かく、ShortcutsHSの同機能のほうが操作し易いと感じ、割愛しました。

 その他にもおすすめの設定や間違いのご指摘等ございましたら、下部コメント欄にお気軽に書き込み頂けますと、とても助かります。

 拙い内容で恐縮ですが、このページがReshade導入のきっかけの一つとなれれば幸いです。